【体のプロが徹底解説】ほうれい線はなぜできる?加齢だけでは説明できない構造的要因

第一印象は、顔のどこで決まると思いますか。
目元や輪郭に意識が向きがちですが、実は口元も印象を大きく左右しています。

なかでもほうれい線は年齢に関わらず現れ、深くなるほど表情が沈んで見えたり、実年齢よりも上の印象を与える要因となります。
一般的には加齢による変化と捉えられがちですが、実際には姿勢や筋肉の状態、骨格バランスなど複数の要素が関与しています。

今回はほうれい線が目立つようになる原因を整理しながら、印象を整えるためのアプローチについて解説していきます。

目次

なぜほうれい線ができ、目立つようになるのか


ほうれい線は「年齢による筋肉の衰え」が原因という印象が一般的ですが、それだけではありません。
年齢に関係なく目立つ人と目立たない人がいるのはなぜなのか、そのメカニズムを解説します。

原因その1:姿勢の悪さがたるみを引き起こす

猫背・巻き肩・ストレートネックなどの姿勢の悪さが、顔を引き上げる筋肉を弱めてしまう原因になります。
このとき、口角を引き上げる筋肉である大頬骨筋・小頬骨筋・口角挙筋・上唇挙筋が十分に機能しなくなります。

その結果、頬周りのお肉がたるみ、溝(段差)となることでほうれい線に繋がります。

原因その2:頭蓋骨の内圧が上がり、頬骨が張り出す

姿勢が崩れると身体の重心が上がり、交感神経が優位になることで頭蓋内圧が高くなります。
圧力が高まると頬骨が外側に張り出しやすくなり、その際にアゴ部分との段差が大きくなります。この段差が溝となり、ほうれい線の原因となります。
頭蓋骨の内圧についてこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
※参考【原因その2:内圧による変化】

あわせて読みたい
【印象が変わる】おでこの丸みは作れる?形が崩れる原因と整えるアプローチ 横顔の美しさを印象づける要素のひとつに、丸みを帯びたおでこの形があります。自然な丸みを持つおでこは、近年、美しさを象徴する要素のひとつとされています。 「もと...

原因その3:頭部の骨の動き(しなり)が低下する

咬筋や側頭筋、さらには頭蓋全体の縫合部が固くなると、食事時の咀嚼や表情を作る際の骨の動き(しなり)も低下します。
※咀嚼時や表情を作る際の筋肉の動きに合わせて頭蓋骨それぞれの骨が柔軟性を持って動く(しなる)ことで、シワが寄りづらい状態が理想です。

この骨の動き(しなり)が低下することで、ほうれい線を代表としたマリオネットラインやゴルゴラインなど、老け見えの原因になるシワが顔にできやすくなります。

原因その4:左右でほうれい線の深さ・長さが違う

片方だけほうれい線が深い場合は、下アゴに左右差があるケースが多く見られます。
例えば、左の口角が上がって右側が下がるような動きがある場合、アゴが左に寄ることで左側のほうれい線が深くなりやすくなります。

このような左右差については、こちらの記事をご参照ください。

あわせて読みたい
【写真映りが変わる!】顔の左右差はなぜ起こる?骨盤のズレと顔の歪みの意外な関係と改善方法 鏡や写真に写った自分を見た時、左右の目の高さ・口角の上がり方の違いを感じたことはないでしょうか。顔の左右差は単なる見え方の問題ではなく、実際に顔の骨格や筋肉...

ほうれい線を予防する、毎日の1分ケア


1.顔はまっすぐ正面に保つ

下を向く癖によって重力方向へたるむ力を軽減させるため、目線をまっすぐ前に向けることを意識します。
このとき目線は地面ではなく、地面と平行になるように保つことがポイントです。
またパソコンやスマホを使用する際は、画面の位置が下になりすぎないよう調整し、顔が正面を向ける高さで見るようにしましょう。
スマホは手元で高さを調整できますが、パソコンの場合は角度を調整できるスタンドなどを活用すると、無理なく姿勢を保ちやすくなります。

2.小鼻付近のマッサージ

ほうれい線の始まり部分である小鼻付近を、指で円を描くように軽くマッサージします。
小鼻周辺には上唇鼻翼挙筋や、大頬骨筋・小頬骨筋・口角挙筋・上唇挙筋など、口元の動きに関与する複数の筋肉が集まっています。
これらの筋肉が硬くなるとほうれい線ができやすくなるため、負担をかけない範囲でやさしくほぐすことが重要です。

全国から臨床データが届く、美.designだからこそできる根本改善


1.姿勢の改善

猫背・巻き肩・ストレートネックなどの姿勢を改善し、顔や身体全体に引き上げる方向の力が強く働く状態に整えます。
これにより頬まわりのたるみを防ぎ、ほうれい線ができにくい状態へと導きます。

2.口まわりの筋肉の調整

口角を引き上げる大頬骨筋・小頬骨筋・口角挙筋・上唇挙筋の働きを整えていきます。
このとき硬くなることで直接的にほうれい線の原因になる上唇鼻翼挙筋も調整し、頬周囲の筋肉が正しく機能する状態へと導きます。
こうした調整によって、頬まわりのたるみによって生じる溝(段差)が軽減され、ほうれい線が目立ちにくい状態につながっていきます。

3.頭蓋内圧の調整

頭蓋内圧が高まることによって外側に張り出した頬骨に対しては、咬筋や側頭筋を緩め、頭部全体の固さを調整していきます。
その上で、頬骨周囲に偏った圧力を頭蓋全体に分散させていくことで、圧力のバランスを均一化していきます。
これにより、外側へ張り出した頬骨が内側に収まりやすくなり、頬と顎の段差が緩やかになることで、ほうれい線が目立ちにくい状態へとつながります。

4.頭蓋全体の筋肉と骨の調整

頭蓋全体の筋肉および骨の固さを調整します。咀嚼や表情を作るときに、筋肉の動きとあわせて全ての骨が柔軟性をもって動ける(しなる)状態にすることで、ほうれい線に限らず顔全体のシワができにくい状態へ整えていきます。
※筋肉や骨が固まれば固まるほど、皮膚が寄りやすくシワに繋がるため、しっかりと調整が必要です。

最後に


ほうれい線は、加齢だけでなく筋肉の使い方、骨格バランスなど複数の要因が重なって生じます。
日常の意識や適切なケアを積み重ねることで、ほうれい線が目立ちにくい状態を維持しやすくなります。

記事監修


美.design 最高技術顧問

杉山 高洋(すぎやま たかひろ)

目次