【専門家が解説】なぜ面長に見えてしまうのか。解剖学的にみた本当の原因と構造

面長で悩んでいる方の多くは、顔の長さは生まれつきの骨格によるものだと考えている方は多いです。
しかし顔そのものの大きさだけでなく、骨格や筋肉のバランスによって見え方が変わってしまっていることが原因であることも少なくありません。
今回は、面長に見えてしまう原因とその仕組みについて解説していきます。
なぜ、面長に見えてしまうのか
面長が敬遠される主な理由として、「実際の年齢よりも老けて見られやすい」「間延びした印象を与える」といった悩みが挙げられます。
クールで大人っぽい印象に見られる反面、実年齢より老けて見えたり、頬のコケやたるみが目立ちやすかったりする点も悩みの原因となりやすいです。
面長の印象を与える顔の状態について、大きく分けて2つの原因がありますが、さらに細かく仕組みを解説していきます。
原因その1:口元の下垂
①口角を上げる筋肉の機能低下
目の下から口角までの中顔面が長く見える原因のひとつが、全身の歪みや緊張から顔・頭部の筋肉や骨(縫合部)が硬くなることです。
このとき、頬骨も動きが少なくなることで硬くなり、口角を上げる頬まわりの筋肉である【大頬骨筋・小頬骨筋・口角挙筋】などがうまく使えなくなることで、口角が下がりやすくなります。
顔が下がった印象になってしまうことで、結果的に面長に見えやすくなります。
②姿勢不良による口元の下垂
猫背・巻き肩などの姿勢が悪い状態も、面長に見せてしまう要因のひとつです。重力方向に引っ張られやすくなることで、首の前側の筋肉である広頚筋群が硬く縮みやすくなります。
首の筋肉に連動する形で、口角下制筋やオトガイ筋も硬くなることで口角が下がり、より面長の印象を与えます。


③アゴまわりの筋肉の機能低下
口呼吸や、よく噛まない生活習慣によるアゴまわりの筋肉の機能の低下も原因のひとつです。
アゴの筋肉がたるむことで二重アゴになりやすく、アゴまわりが長く見えるため面長の印象を与えます。
原因その2:頭蓋全体の圧力の高まり
①上方向への圧力
面長の人には、側頭骨が内側に入り込みすぎるように固まることで(左右乳様突起の間が狭い)、内側の圧力は上下方向や前後方向に高まっているケースが多く見られます。
本来2枚ある頭頂骨が1枚板のように固まり、矢状縫合部(しじょうほうごう)にも強く圧力がかかることで、頭のてっぺん(中央部分)が山のように出っ張り、面長感が増してしまいます。


②側頭筋と咬筋の連動
本来は、側頭筋と咬筋が連動して動くことが理想です。
参考:顔の左右差コラム
美designのアプローチ②顔まわりの筋肉のバランスを整える

側頭筋は固く張ってしまうことで、咬筋がうまく働かなくなり、アゴまわりの適切な締まりが弱くなります。
その結果、下アゴが下がることで顔が長く見えやすくなります。
③頬骨が前に出る
頬骨は前方向の圧力が高まることで、前に出っ張って固まりやすくなり、反対に横方向への動きが小さくなる傾向があります。
スキマ時間でできる簡単セルフケア
1.頬骨の可動性を高める
机の上に両手の肘をついて、手の付け根を頬骨の下にセットします。
手の付け根に頭の重みをかけながら、頬骨に動きの刺激を与えていきましょう。
※頬骨に上方向の圧力がかかるイメージでOK
頬骨には4つの関節(縫合面)があり、それらの関節に動きをつけて頬骨の可動性を高めます。頬骨まわりの頬骨筋や口角挙筋などが活性化し、口角が引き上がりやすくなることで、中顔面の印象が変わります
2.下アゴの筋肉の硬さをとる
下アゴの骨を、親指と人差し指・中指・薬指の3本の指でつまむように持ちます。
親指側は下アゴの裏に食い込むように圧をかけてアゴ下の硬さを取り、指3本の方はオトガイ筋や口角下制筋の硬くなった部分をほぐすように押圧します。
このようにアゴ周りの筋肉の硬さをとることで、フェイスラインのたるみが改善され、面長感の改善につながります。
最先端技術の美.designだからこそできるアプローチ
1.頬骨の可動性を上げていく
頬骨の可動性を上げていく矯正を行います。
頬骨に付着する筋肉である大頬骨筋・小頬骨筋・口角挙筋をうまく使えるように活性化させ、口角が引き上がるようにしていきます。
そのとき、頬骨は圧力が高まり出っ張っていることが多いため、前方からの圧力をかけて外(横)方向に圧力を流していくことで、頬骨が外側に広がれるように調整していきます。
2.姿勢を改善しつつ、顔や首まわりの筋肉を整える
猫背・巻き肩などの不良姿勢を改善させていくことで、全身や顔を引き上げる力を活性化しつつ、口角の下がりやアゴ周りのたるみにつながる側頭筋・咬筋・口角下制筋・オトガイ筋の硬さをとる調整をしていきます。
アゴ周りを引き締めることで、面長に感じる印象を改善させていくことができます。
※特に側頭筋が硬く、咬筋がうまく使えなくなっていることが多いので、咬筋と側頭筋の引っ張り合う力や緊張度を等しくするように調整し、連動性を回復させていきます。
3.頭頂骨・側頭骨の調整
圧力が高まった矢状縫合部をほどき、1枚板のように固まった頭頂骨を本来の2枚の動きができるように調整していきます。
また、内側に入り込んだ側頭骨を外側に引っ張るように動きをつけて、外側方向に圧力を流していくことで顔の縦幅を狭め、縦横のバランスを整えます。
最後に
面長は生まれつきのものではなく、いくつかの原因を改善することで印象を変えることができます。
中顔面を短縮することで顔の余白が減り、洗練された顔立ちになる・若い印象を与えられるなど、メリットが多いのも嬉しいポイントです。
記事監修

美.design 最高技術顧問
杉山 高洋(すぎやま たかひろ)









