口角はなぜ下がる?専門家が解説する原因と改善へのアプローチ

口角が下がって見えると、実年齢よりも老けた印象や、表情が暗く見えるといった悩みにつながりやすくなります。その原因を加齢のせいだと感じている方も多いですが、実際には骨格や姿勢が深く関わっています。
口角が下がって見える2つの原因
口角の下がりには、いくつかの要因が関係しています。それぞれ順番に見ていきましょう。
原因その1:筋肉の緊張が骨の動きを低下させ口角が下がる
不良姿勢など、身体の不具合を補おうとする緊張や力みにより、咬筋や側頭筋が硬くなりやすくなります。その影響で頭蓋骨同士をつなぐ縫合(関節)も硬くなり、骨の動きが低下することで、頭蓋骨全体が硬く張った状態になります。
その結果、頬骨も同様に硬くなり動きが低下していきます。頬骨まわりに付着する口角挙筋・大頬骨筋・小頬骨筋・上唇挙筋など、口角を上げる筋肉がうまく機能しなくなることで、口角が下がって見えやすくなります。
原因その2:下アゴまわりの力みと広頚筋の硬さが口角をさらに下げる
顔が力む際に、下アゴまわりに力を入れるクセがある場合、オトガイ筋・口角下制筋・下唇下制筋を過度に使うことで、より口角を下げてしまいます。
また、猫背やストレートネックなどの姿勢の崩れが影響している場合、首の前側の筋肉である広頚筋が硬く縮みやすくなることも、口角を下げる要因のひとつとなります。


口角の下がりを改善するセルフケア2選
1.首前面を伸ばして広頚筋の引っ張りを緩める
両手で胸骨付近をホールドし、顔を天井方向に向けて首の前側を伸ばします。このとき、天井を向きながら下アゴを前に出す動きを加えるとより効果的です。さらに顔の向きを斜め方向に変えながら同様に行うことで、より広い範囲をストレッチできます。
2.頬骨下と下アゴをほぐして筋肉と骨格のバランスを整える
まず、口角を上げる筋肉が付着する頬骨の下を、中指と薬指の2本で円を描くようにほぐします。少しずつ外側にずらしながら頬骨の下全体をほぐすことで、頬骨まわりの筋肉と骨格のバランスを整えていきます。
次に、オトガイ筋・口角下制筋・下唇下制筋の調整として、親指でアゴ下の骨のキワを押しながら、人差し指・中指・薬指でアゴ下の硬くなった筋肉を回すようにほぐしていきましょう。親指と3本の指でアゴをつまむようなイメージで行います。
口角の下がり改善への美.design骨格矯正アプローチ
1.咬筋・側頭筋を緩め、頬骨の可動性を高める
咬筋・側頭筋の硬さを取りながら、頭蓋全体の緊張を下げていきます。同時に頬骨を引き上げるように動かし、頬骨の可動性を高めることで、口角挙筋・大頬骨筋・小頬骨筋・上唇挙筋が自然と使えるようになり、口角が上がりやすい状態へと導いていきます。
これらの筋肉については、口元の筋肉として詳しく解説しているコラムもあわせてご参照ください。

2.口角を下げる筋肉の硬さを和らげる
広頚筋・オトガイ筋・口角下制筋・下唇下制筋の硬さを直接調整し、口角が上がりやすい筋肉バランスへと整えていきます。口角を上げる筋肉と下げる筋肉の引っ張り合うバランスが均一になることで、自然な口角の位置が保ちやすくなっていきます。
3.不良姿勢を整えて頭蓋への緊張を根本から軽減する
猫背・巻き肩・ストレートネックを矯正し、頭蓋に無意識に生じている緊張や力みが起きにくい骨格バランスへと整えていきます。姿勢が整うことで咬筋・側頭筋が硬くなりにくい状態になり、頬骨まわりの筋肉が自然と機能しやすくなっていきます。
最後に
口角の下がりは、加齢だけで決まるものではありません。骨格・筋肉・姿勢を整えることで、口角が上がりやすい状態へと変えていくことができます。
今回紹介したセルフケアを継続して取り入れることで、口角まわりの変化を感じやすくなっていきます。より本格的なアプローチを求める場合は、骨格そのものに働きかけるプロの矯正も選択肢のひとつです。
記事監修

美.design 最高技術顧問
杉山 高洋(すぎやま たかひろ)










